卒業ブログ 第52代主将 寺西立樹

 自分と向き合い続ける

 


 こんにちは!52代サッカー部で主将を務めていました寺西 立樹と申します。日ごろから多大なご支援ご声援をいただいているOBOGの皆様誠にありがとうございます。 今回は自分がサッカーを通じて感じたことを書きたいと思います。

つたない文章ですがよろしくお願いいたします。

 

小学3年生から約13年間続けてきたサッカーを中心とした生活が終わったがこれまで多くの人々との出会いがあり、様々な経験をしてきた。

そういった体験によって今の自分があると強く感じる。

 

振り返ると、今の自分が出来上がるにあたって小学生の時の経験は特に大きく影響している。

肝心のサッカーに関しては、僕は蹴って走ることしかしてこなかった記憶しかないが、この頃のサッカーを通じた経験が今の自分の核を作っていると思う。

 

小学生のころサッカーの監督から教えられたことは、「サッカー選手である前に、一人の人間としてきちんと生活すること」だった。

サッカーをする資格があるものは、サッカー以外のことがきちんとこなせている者だけだと考えています。特別な才能がない僕にとってこの言葉は重要でした。サッカーだけでは生きていけないので、謙虚に生きること、やりたいことをやるためには、やりたくないことを当たり前にこなす必要があるということなど、人として大事な価値観を形成してくれたと思う。

 

また大学3回生で主将を務めた経験も大きなものだった。

これまで自分が憧れてきた姿になりたいという思いで主将を務めた。試合にはほとんど出ていなかったが、負け続けてきたチームを勝てるチームにしたいという思いは誰よりも強かったと思う。

しかし、自分の理想とは異なり現実は思うようにはいかず、毎週末のリーグ戦、それに向けた日々の練習メニューやチームマネジメント、部の運営など様々な問題と直面し、悩み、考え続ける日々だった。

 

後悔すること、反省することは本当に数多くある。

組織のトップに立つということの意味を深く考え切れていなかったこと、

自分が頑張り続ければ、皆が勝手についてきてくれると勘違いしていたこと、

感情のままに他人への思いやりのない発言をしてしまい、自分本位な考え方ばかりで多くの人に迷惑をかけてしまったこと、挙げていけばきりがない。

何が正解がわからない中でも、自分の頭で日々考え行動を起こし続けるということは自分にとっては本当に難しいことであった。悩んでいるだけの時間も多く自分の力のなさを日々突き付けられた。

結果としても3部リーグ9位と本当に不甲斐ない結果で終わってしまった。

 

色々と苦い記憶ばかり思い出されるが、一番多くのことを学んだ時期だった。

特に他者を理解すること、チームという組織の人間たちと向き合わなければいけないという経験は自分に本当に欠けていた点だと思う。

当たり前のことかもしれないが、これまでの自分は自分の視点からでしか物事を理解することが出来ていなかった。自分が考える「あるべき姿」をチームメイトに求め、そうでないという現実に悩んでいた。

他者を通じて自分自身をさらに知ることになり、人と関わる中で他人の考え方を知ることは自分にも考えの選択肢を与える良い経験だった。

この2つは僕の中でも印象に残る経験だった。

 


話は変わり本題に入る。

このブログで僕が伝えたいことは、本気でサッカーと向き合い続けてほしいということです。

 

10年以上サッカーをしてきましたが、プロになるどころか、大学の中でも試合に出るのがやっとのレベルで終わった。

プレー面だけ見ると、長い間打ち込んだにもかかわらず大した結果も出せていない自分は無駄な時間を過ごしていると思われるかもしれない。

特に大学生活で様々なことにチャレンジし、豊富な経験を得ている学生からすれば奇妙に思われても仕方がないと思います。

 

では、なぜ続けてきたか。

それは、本気で何かに挑み続ける人間でありたいという思いは常にあったからだ。上手い下手ではなく、本気で取り組んでいるのかどうかが僕の中では大事なことだった。

そういう姿がカッコいいと思わせてくれる人にサッカーを通じ何人も出会ってきた。

 

だから下手でもサッカーを続けてきた。本気でサッカーに取り組み続けて自分もそうありたいと思ったからだ。

そして本気で取り組みたいと思い続ける中で、本気でやれているかどうか、というものは他人との比較ではなく自分自身との戦いだと感じた。

そのためにも、自分自身の気持ちと向き合いなぜ今サッカーをやっているのかを考え思い直すこと、自分にベクトルを向けて考えることが大事だと気づいた。

また部活動という場所は苦しくてブレそうになったに、自分の原動力となる仲間がいる場所だと感じた。本当に素晴らしい環境だと思う。

 

だから皆さんにももっと本気でサッカーと向き合うということを一度考え直してほしい。サッカーという目の前のことに対して自分は本気になれているのだろうか。

 

まずは毎日の練習を本気で取り組んでください。

そしてサッカーを通じて自分自身と本気で向き合って、自分の殻を破り続け、日本一成長したと思えるように頑張り続けましょう。

 

滋賀大学のポテンシャルはこんなものじゃないと思います。もっともっとできるはずです。

もっと本気で、もっと真剣にサッカーと向き合って、素晴らしい4年間を過ごしてほしいと思います。


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