" 強くつないでいくために " 林和輝





こんにちは!
ブログリレー第3弾は第51代でOB担当を務めていました、林和輝(はやしかずき)です。




初めまして。
滋賀大学経済学部サッカー部4回生の林和輝です。

まず初めに、平素よりご支援いただいております関係者・OBの皆様、この場を借りてお礼申し上げます。

今回このような機会をもらったので、自分がどのようなことを考え、4年弱の部活生活に向き合ってきたかを書いていきたいと思います。長く、拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

滋賀大学経済学部サッカー部はこの数年、関西学生リーグの二部Bと三部の間を行ったり来たりしているチームです。何度か二部Bに残留することができた年もありますが、未だ二部Bに定着するには至っておりません。足りないものが何なのか、自分が知っている先輩方も試行錯誤しながら、それを探してきました。そういう意味では52代も三部というカテゴリーにいながら、二部以上で戦えるチームを作るための土台作りの一年間だといえます。滋賀経サッカー部が永続的に二部Bに定着できるチームになるために、いま最も足りていないものが何なのか、自分なりの結論としては、それは「育成力」だと考えています。


滋賀大学は国立大学で、スポーツ推薦などありません。そもそも部活でサッカーを続けようと思って入学してきた人も少ないのではないでしょうか。これが何を意味するのかというと、部活に入ってくる選手の質が担保されていないということです。つまり、二部のフィールドで即通用するような選手は少なく、これが二部にいる私立大学のチームと全く異なる部分です。これを解決する方法としては二つあると思います。


①高校でレベルの高いサッカーをしている選手、いわゆるサッカーエリートにアプローチし、滋賀大に入学してもらう。

②滋賀大に入学してきた人をサッカー部に勧誘し、その選手を育て上げていく。


①は現在の滋賀経サッカー部では現実的ではないです。そもそも滋賀大学に入れる学力がありながら、高いレベルでサッカーをしている高校生の絶対数が少ない上に、そうした選手にわざわざ滋賀大に入ってまでサッカーをしたいと思わせることができるような理由を提示することが今の自分たちには難しいからです。だとすればもう、滋賀大を強くする方法は②しかないです。入部してくれた選手にサッカーのロジックを教え、それを表現するためのフィジカルや技術を日々の練習の中で積み上げることができる環境を整える。これが今の滋賀経サッカー部に最も足りていないことだと僕は考えています。これができて初めて、二部に定着できるチームを作ることができ、そうすれば上記した①のような方法もとることができると思います。


こうした想いを持ちながら、僕は去年の幹部の一年間をBの主将として過ごしました。
そしてBチームの環境を向上させてきたつもりです。

自分が入部した頃のBチームは、正直やる気がある選手も多くなく、練習のオーガナイズも十分にされていないような状況でした。このような状況では、チームの次の代を担う選手の育成が十分に行われているとは言い難いです。僕はそこに対して非常に危機感を抱いていました。


だから幹部になり、当時の主将であった河合から、「お前にBチームの主将を任せたい」と言われたとき、この状況を変えなければならないと思いました。

1回生、2回生をBで過ごした選手が、次の代でチームのコアとなれるような選手へ成長できる環境を作っていくことが自分にとっての最大のタスクであると考えたからです。そのために、榎本先生をはじめ、多くの人からの助けを受けながらですが、Bチームが目指すべきサッカーを定め、それをメンバーに伝播し、効果的なトレーニングをオーガナイズしてきました。その結果、去年は何とか社会人リーグ2部残留を達成することができ、Bチームのサッカーの質もかなり向上させることができました。



そして4回生になった今年は、去年の経験を活かしながら、今年Bチームの主将をしてくれている2回生の吉川のサポートという形でチームに残っています。今年のBチームは去年に比べてもサッカーの質は上がっているし、リーグでも勝てる試合が多くなりました。



また、紅白戦をしても、トップチーム相手に互角以上に戦えるようなゲームもみられるようになる程、強くなりました。これはBチームのレベルアップに一身を捧げてきた自分にとって、本当にうれしいことでした。

また同時に、このことは滋賀経サッカー部が強くなるための特異点であったと自分は考えています。これから滋賀経サッカー部が強くなるためには、下からの押し上げが必要不可欠だからです。なのでAにいる選手はこの現状を重く受け止め、自分たちのサッカーのクオリティをさらに高めていってほしいと思います。


この4年間の中には、自分が持てる100%の力と時間をトップチームで試合に出ることに向けるという道もあったと思います。それでも、僕は自分がしてきた選択に後悔はしていません。自分が積み上げてきたものは、これからの強い滋賀大学経済学部サッカー部へとつながっていると信じているからです。

なので、後輩の皆さんには今まで受け継がれてきたマインドと土台を大切にし、素晴らしいチームを作り上げていってほしいと思います。

僕も、自分に残された時間はあと数か月と少ないですが、残せるものはすべて残してから、この部活を卒業したいと思っています。



長い文章になりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


                             林 和輝

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